一ノ瀬 椿 15歳


ある日から
他人の愛とか優しさとかを
頼らずに一人で

凛とした 強い 自分という花を咲かせる

そんな"強さ"を求め

そんな"花"を咲かせようと努力してきた。


だから
他人とは壁をつくり
自分の心が、感情が
溢れだしてこないようにしてきたんだ



高校でもそんなふうに生活しようと思う。

そんなことを思いながら




『いってきます』


返事がないことはわかっているけど


そう言って家を出た。