いない。

何処にもいない。


來雅…
どこにいるの。


探し回って探し回った。


息ができなくなりそうなくらい
走って走って走って…。


だけどこを探しても來雅はいなかった。



「捨てられたんだって。」

「可哀想~」

「遊ばれてたんじゃん?」



どれだけ辛い言葉を投げかけられても
信じてた。



來雅わ弱くない。




必ず「ごめん」って
言って戻ってくる。