「で、いつになったら告るわけ??」

一気に賑やかになる昼休み、
真奈美がフォークでウインナーを刺しながら言った。


「いつって…………あと少ししたら!」


「馬鹿!甘いよ、甘い!
あんた裕くんの人気さ知ってんの?

ほら、あの平井さん。
あの手紙書いてる相手、裕くんだよ!
意味わかる?ラブレターだよ!!!」




ふと平井さんを見てみる。




あぁ……ハードルが高すぎる。


平井由佳は、
いかにも男子ウケの良さそうな顔立ちで、女の私から見ても、守りたくなるようなタイプの子だ。


「…てか、何でラブレターってわかんの?」


「さっき覗いてきたもん。
ピンクの可愛らしい便箋で、可愛らしい文字書くわけよ!」


「そこまで見て来たんだ…
もうスパイじゃん」


「いやー
あんな可愛い子に告白なんかされたら、
裕くん一発KOくらうっしょ」



だよなー。