須永祐


私が密かに恋心を抱いている相手。


幼少期までは身長なんて同じ様なもんだったのに


いつの間にか私よりもうんと背は伸びて

いつの間にか筋肉もついて

そして
いつの間にかかっこよくなってた。




「祐!早く起きないと遅刻す…」


言いながらベッドのそばに行くと
いきなり腕を引っ張られ、
隣に寝かされる。



「…起きてるっつーの」



すぐ近くにある祐の顔。


閉じた瞼、スッとした鼻、薄い唇…











あの唇にキスしたい…









私のいけない妄想癖だ。



でも、
そんなことを妄想しないわけにはいかない状況におかれる訳だから仕方がない。







「何ボーッとしてんの」


「へ?い、いや何も。
…てか早く起きて準備してよ!」


「朝から瑠美はうっせーなー」


「ほら!
ぐずぐず言わないでさっさと準備する!」