翔の顔には笑顔があった。
『.........』
私は笑顔とはいえない笑顔を作って何も言う事が出来なかった。
夜、私はベッドに横になって考える。
帝くんの告白...
いつまでも待たせる訳にはいかない。
翔は...
翔は彼女いるんでしょ...?
『私...は...』
私は誰が好き...?
もう好きって感情が分からない。
だって今まで...
私はこんなに人と関わるなんてしなかったし、当然恋愛なんて知らない。
そんな解決しない感情を抱えたまま次の日。
「来週古文のテストあるからなー」
古文の先生の大きな声も今の私にはうっすら聞こえるだけ。