「「亜樹はっ!?」」

二人揃って、息切れしながら来た。
俺は口元に人差し指立てて「シーッ」とやり、目線を亜樹の方へ送った。
2人ともそれを悟ったのか、お互い顔を見合わせて静かに床に座った。


それから俺は今まであったことを話した、
っつても、亜樹が何を言われたのは詳しくはよくわからないが、大体予想はつく。
俺のことで言われたってことはもうわかってる。

2人は話し終わると悔しそうな顔をして言った。

”鈴木…ホントは、亜樹を任せたくないんだ。けど、その子ずっと信じてるって言ってた。だから、今度は亜樹の事大切に信じてあげて?”

優希の一言。いつもと違くよわよわしかった。
本気で心配してるからだと思う。

俺はそれに対し「あぁ。」と言た。

”今度、こんなことあったらマジで奪っちゃうかもな。次は…これからはお前が守ってやれ!”

俊の一言。あの、笑顔でニカッてしながら言った。
悔しいけど今は俊の方がかっこよく思える。