それじゃあ、って言って保健室から出て行った高松先輩。


「大丈夫?」


『あ、うん。』



瞳さんが高等部で保健の先生をしてたことすっかり忘れてた。


「天馬が嫌い?」


『っ、』



天ちゃんがー



「何年か前にさ、天馬…毎日死んだみたいな顔してたんだ。家でも暗くて…本当にうっとしかった。」


『…』



「ある日、言ってやったのよ。フられたぐらいでヘコむな、男としてちっせーんだよって。」



瞳さん…怖すぎる。




「そしたら、あいつ言ったのよ。俺はあいつ以外好きになれない。簡単に吹っ切れるわけないだろって…だから教えた。好きなら好きでいろ、もっとデカい男になって迎えに行けって。」


『っ、』


「天馬はいい奴だよ?」


『うん、』



天ちゃんのいいところーなんて。



たくさん知ってるよ。