「愛華が千崎を好きなのは知ってるよな?」
『知ってます…付き合ってると思ってました…』
そう、天ちゃんはお姉ちゃんとお似合いだから…付き合ってる。そう思ってた。
「付き合うわけない。千崎には好きな子がいる。その子以外はない、あいつの告白断るセリフ。」
「うちの弟がそんなこと言ってんの?!笑うわ~」
『瞳さん!!』
「まぁな、それで皆…愛華が千崎の好きな子だと思ってたんだよ。けど違った。愛華が泣きながら言ってたー私はあの子のかわりになれない。私だってずっとずっと天馬が好きなのにってー。」
お姉ちゃん…
「誰って聞いてもさ…教えてくれなかったんだよ。ずっと…けど昨日、愛華さ。千崎に言われたんだって。」
『なにを?』
「“俺は愛華を好きになれない、愛華は兄弟みたいなものだ”ってー。」
『っ、そんな。』
「愛華、泣きまくって…そしたら言ったんだよ…妹に負けるなんてって。」
『わ…たし?』
どうして、私?