「じゃあ、行こうか?愛菜華ちゃん。」
え?嘘でしょ?
『先輩?』
「彼氏なんだから俊でいいよ?」
っ、彼氏なんかじゃない。私は認めてないし…承諾だってしてないんだからー。
『やだっ!!本当にっ!!お姉ちゃんっ!!!』
手を掴まれ、無理やり連れて行かれる私を冷めた目で見ているお姉ちゃん。
どうして?いつもは助けてくれるのに…
『っ、』
お姉ちゃんは、そこから一歩も動かず…私を見てた。本当に…
『先輩?本当に…付き合うんですか?先輩はお姉ちゃんが…好きなんじゃないんですか??』
「よくみてるね、愛菜華ちゃん。」
そう言って優しく微笑む高松先輩…
さっきまでのチャラい雰囲気はなかった。