「なぁ…門長って…」
「愛菜華ちゃーん！すっごい美男美女だったね。愛華さんと天馬さん！私もあんな風になりたいやぁ！」
市木君が何か真剣に言おうとしたけど、タイミング良く話しかけてくれた都の声にかきけされてしまった。
『本当？私、見てなかったやぁ。』
「あっ…ごめん。愛菜華ちゃん天馬さん嫌いだったもんね…」
『うん。』
嫌いなんて…違うよ。
本当は話したい。
隣にいたい。
だけど、私は弱いから。
天ちゃんの隣にいる資格なんてないんだ。
もし、また天ちゃんの男の部分を見たら…私は…天ちゃんと一生話せないと思うから。
私が大人になるまで…
待っててくれないかな？
天ちゃん。
