『ど、どうしたの?市木君、千崎先輩はいいの…?』




「や…門長が…泣きそうな顔してたから………」




泣きそうな顔?
そんなわけないよ…




私はただ…二人が羨ましくて…天ちゃんと一緒にいるお姉ちゃんに嫉妬してる。




最悪な顔してたんだよ?




泣きそうな顔になんて…




『目が…乾いただけ…私、ドライアイなんだ…。』




なんて、下手な言い訳しか出来ないぐらい動揺した。




だって…市木君の向こうの…廊下にいる天ちゃんと目があった気がしたから。