何も言わない天馬を無視して、私は学校に向かった。 「愛菜華!」 『…………』 「愛菜華っ!!」 昨日とは、また違う。 切なそうな声。 でも、私は止まらず進み続けた。 「愛菜華、お願い…聞いてくれ…」 「…………」 あまりにも、泣きそうな声をした天馬。 だから、足だけを止め…背を向けたまま訪ねた。 『なに?』 酷く冷めてたと自分でも思った…