「天馬ね、すごく体育が得意でね!」



「うん。」



「今日もリレーで一番だったの!皆が天馬をカッコいいっていってるの!」



お姉ちゃんが学校の話をする時間が一番嫌いだった…



「そうなの。凄いわね、天馬君。」


「うん!天馬は王子様なんだぁ!」



「ふふ、王子様?いいわね、王子様と一緒にいられて?」


「うん!!」



「愛菜華は幼稚園楽しかった?」



『天ちゃんがいないからつまんない…』



それが私の口癖だった。



そんな毎日が三年も続いて…私は小学校一年生になった。