そう言って翔くんは去って行った。

...どうすればいいんだろう。
突然のこと過ぎて頭が回らない。

もちろん告白されたことは嬉しい。
でも...あたしは恋なんてする
資格ない女だから...

恋なんてしても...きっと...
また後悔する------------。




.......ポンッ


「お前モテんやな。
…どないしたん?ボケッとして」

「優弥先輩?!」


いきなりあたしの頭を先輩が
ポンッと叩いてきた。


「返事どーすんの?」

「返事って…聞いてたんですか?!」

「悪いか?」

「いや悪くは…でも盗み聞きは
ダメです!」

「聞こえたから聞いてただけやけど」

どうやら優弥先輩に全部聞かれてた
みたい。

にしても、どこで聞いてたんだろ?
屋上へ来たとき周りに見渡したけど
誰もいなかったはず...