「会長、早く仕事終わらせちゃってよー。早くメイド喫茶で猫耳会長と写真撮りたーい」
「ちょっと黙ってろ!!!」
……くっ…
こいつあたしのメイド姿を色んな意味で楽しんでやがる…
「――…っ、お前がそこにいると仕事に集中出来んっ。その辺の空いてる席にでも座ってろ」
「ほーい」
あたしがそういと湊谷はあたしが座ってる席の隣に座った。
「………」
「………」
「………」
「………」
「…おい、そんなに見られてると余計に集中出来ないんだが」
あたしが仕事を終わらせようとしてんのに、湊谷は机に頬杖ついてあたしの事をじっと見てくる。
「会長は仕事が進まない事を全部俺のせいにしてー。いけないんだー」
湊谷はふざけたように言う。
「消えてくれ」
あたしは湊谷をシカトしながら、仕事をなんとか終わらせた。