フルネームで久しぶりに呼ばれたなぁ…。


ってそんなことじゃねぇ!



「…今俺の名前呼んだ?」


美紀ちゃんが無言で首を縦に振る。

小野田が俺を見つめる。


俺は前を向いた。


『パンッ』



鈍い音が学校中に響いた。