「そう。僕も、笑美さんと同じ方向だから。


良かったら、と思って。」


「そうだったんだ。じゃぁ、一緒に。」


春登くんは・・・違う。


恵とは・・・なんだか・・・。正反対の人。






春登くんと帰りながら話したこと。それはやっぱり・・・。


「恵、何で怒って帰ったのかな。」


「・・・分からないね。私が悪いのかな・・・。」


「え?なんで?笑美さんは、悪くないと思うけど?」


「私が昨日弟と手を繋いで・・・」


「あ、それ、僕も少し気になったんだけど


何で弟さんと手なんか繋いだの?」