それで・・・なかなか言えなかったんだ。


それなのに、ちゃんと言ってくれた。


優しい人。でも、こうやって


怒ってる恵も、可愛い。


でも、きっとこれを言うとまた怒られそうで


心の中にそっとしまった。


「そんなに怒らなくても良いんじゃない？」


「ん？俺、怒ってへんよ？」


「でも、すっごく嫌がってたし・・・。」


「嫌やもん。男やのに。」


「でも・・・良い名前だと思うよ。


幸せに恵まれてそうで。」


「なんやそれ。」