「けい、って？」


「漢字は・・・恵み。」


・・・可愛い名前。男の子なのに。


恵・・・でも


その可愛い名前がなんだか似合ってる。


「可愛い名前ね？」


「そ、それが嫌やってん！」


「え・・・？」


急に怒りだした恵に、私は口を開けたまま


恵を見つめていた。


「みんなに男やのに、可愛い可愛い言われるから


自分の名前言いたないねん！」