しばらく男の子の胸の中で泣いた私。 男の子の制服が、と途中で気がついた。 「ごめん、制服・・・濡れちゃった。」 「あぁ。そのうち乾くやろ。 もぉ気は済んだか?」 「うん・・・。ありがとう。」 「いや、俺の方こそ悪かったな。」 男の子は私に、優しい笑顔で謝ってくれた。 あなたは全然悪くなんかないのに。 「今はそんな過去無かったみたいに ピンピンしてんねやな。」