「多分・・・それでもダメですよ。」


「え?」


「こうなったのは、あなたのせいじゃない。」


「なんで、そんなこと・・・」


「救急車がすぐ来てても多分


こうなってた。実は・・・」


俺は、そんなこと初めて聞いた。


嘘やろ?こんなことになるかもしれへんって・・・


予想されてたなんて・・・嘘やろ?


「実は、この前、退院する時に


先生に言われてたんです。


もし、また倒れたら・・・その時は・・・って。


このことは、姉ちゃんは知らなかった。


知ってたのは、姉ちゃん以外の家族


つまり、俺と母さんと父さんだけ。」