男の子が走って行ってから


俺は笑美に寄り添った。


「笑美!お前、大丈夫なんとちゃうやろ!?


どっか痛いとことかあるんやろ!?」


「恵・・・大丈夫よ・・・。


ちょっと・・・うっ・・・ゲホッ」


笑美・・・笑美が今吐いたんは・・・


血やろ・・・。


「え、笑美!?」


バタッ――


笑美は意識を失った。


俺は、少しパニックになっていた。


それでも、ほんの少し正気に戻って


急いで救急車を呼んだ。