恵は、この話を知ってくれているからすぐにわかってくれた。


「そんなこと絶対ない。俺がそんなことさせへんから。


笑美は生きてるやん。死んでへんねやから。


俺の隣にずっとおってや。」


恵の言葉一つ一つが私の心に響いていく。


そのたびに、涙があふれてくる。


私、すっごく幸せだよ。恵がいてくれてよかった。


「あとどれくらいで退院できるんやろな。」


「どれくらいかな。早く、恵と学校に行きたいな。


それで早く、みんなに追いつかないとね。


勉強が全然できてないからな。」


「じゃぁ僕のノート貸すよ。」


ドアの方に目をやると、そこにいたのは


とても久しぶりな人。