恵の顔が見えない。


窓の外の太陽のせいだな。


逆光で恵の顔の表情が全く見えない。


でも、一粒の滴が光って見えた。


「恵?何で泣いてるの?」


「笑美。俺、笑美のことメッチャ好きやわ。」


「分かってるよ。私だって、恵のこと大好きだから。」


上手く笑えてたかな。私も泣いてたから


少しだけ心配だったんだ。


でも、恵は私を優しく抱きしめてくれた。


恵の体制が少し苦しそうだったけど。


まだ起き上がれない私を抱きしめる


っていう言い方は間違ってるかもしれないけど。


でも、私は安心したよ?


恵の温もりを感じられたから。


夢の中に出てきたあの光は・・・恵だったのかな。