「そうだね。うん、ありがと。


お母さんが帰ってきたらちゃんと相談するよ。」


「心配させるかもしれねぇけど、また何かあってからだったら


余計に心配させちまうしな。ちゃんと言えよ?」


「分かってます!太一は・・・ちゃんと勉強進ませなさいよ?」


「わかってるし!じゃぁ、ゆっくり休んどけよ。」


ちゃんと言おう。それから病院に行ってみよう。


もし、何か悪いところが見つかっても


まだ、きっと間に合う。そう信じるしかない。


それからしばらくしてお母さんが帰ってきた。


そして、ご飯の時お母さんがいなかった時のことを話した。


お母さんの顔は徐々に不安でいっぱいという風に


表情が硬くなっていった。私も不安だから


お母さんの気持ちはわかる。


お母さんは、迷わず「明日学校から帰ったら病院へ行こう」


と言ってくれた。私も、静かにうなづいて


明日の放課後を待つことにした。