「この前学校でも一回だけなったことはあるけど


その時はすぐに痛みは引いたの。でも今回は


痛みが増していったから・・・。」


「それで、ちょうど良いところに俺が来たってわけか。


で、意識とんだんだ。」


あの時、太一が来てくれなかったら


私は今頃・・・どうなってたんだろう。


「姉ちゃん、病院一回行ってみろよ。


左ってことは・・・心臓だろ?」


「うん・・・。そんな気が、私も・・・」


信じたくない。でも、疑わないと。


もしかすると、また・・・。


「今は、痛くないのか?」


「うん。今は、少し体がだるいけど


痛みは全然ない。」


「なら、動けるうちに早めに病院行けよ?


母さんと父さんにも相談してさ。」