「恵!?どうしたの?」


「春登とかいてたから、こうしたくても


できへんかったんやもん。せやから。」


思わずドキッとした。急にそんなことを言うんだもん。


「笑美の匂い・・・えぇ匂い。」


私お気に入りの香水。ココナッツの香り。


でも、甘ったるすぎないちょうどいい香り。


「お気に入りの香水なの。」


「俺も好きや・・・。」


ちょ、ちょっと、恵!?そんな


甘えたような声で好きなんて言わないで。


ドキドキが止まらないから。