お互い恥かしくて・・・。


私の中では、かなりの時間が経ったような気がした。


でも、きっと数秒間しか経ってない。


すると、恵の手が私の首の後ろに回って・・・


そっと寄せられた。そして、私と恵の唇が触れる直前。


「力になってや。」


そう呟いて、唇を重ねた。


ほんの一瞬だったのかもしれないけど


すごく長くて、緊張した。・・・恵に伝わっちゃったかな。


「ありがと。笑美。」


「・・・まん、ぞく?」


「んー。今はまだ付き合うてないんやし。


満足でも、不満足でも俺は笑美とキスできただけで


嬉しいから。続きは・・・付き合うことになったらやな。」