海「姫華、無理はするなよ?」

海斗が不意に私の手を握る。ビックリして海斗を見ると少し心配そうな顔をしていた。

姫「無理なんか…」

フイッと視線を逸らすと、大きな手に頬を押さえられ、戻された。

海「そんな顔で誤魔化せれると?
甘いぞ?」

海斗は鋭い。怖いくらいに…だけど、私はそれから逃れられない

姫「誤魔化す…そうだね…。ちょっとショックなのかも。

パパとママは何も変わってない。どこまでも愚かで…だけど、だからこそ…私が潰すの。だから、助けてね…?」

私が言うと皆が頷いてくれた。