姫華の案内で大きな襖の前に来た。多分、組長の部屋だろ。
中に入ると目付きは悪いが美形な男とオーラが柔らかい美女がお茶を飲んでた。
スゲ…美男美女っているんだな…
姫華が瀧本と西園寺の事を報告していると姫華の親父さんの顔が僅かに曇った。あ、殺気も出てる。
姫華の殺気を何度か感じてきたからこの程度ならまだ平気だけど…
うん、やっぱり姫華と桃華の親になっただけある。
2人共優しい人達だ。
言ってしまえば姫華と桃華は他人だ。血の繋がりなんて無いし、面識すらなかった。
それを躊躇いなく引き取り我が子同然に愛情を注いだ。誰にでも出来ることじゃない…