八「懸命な判断だな。それで…これからどうする気なんだ?」

姫「………何も考えていない。どうしたらいいのか…もう…ヒック…わかん…ないよ…フエ~ン」

これからどうするべきか、何処へ行くべきか、桃華を護っていけるか、そんな不安が小さな姫華の心を占めていった。

八「………姫華ちゃん。俺の子にならないか?」

姫「え?」

八「極道の娘だ。それはそれで辛いかもしれん。だが…行く当てがないなら」

姫「……私たちを、娘だと…呼んでくれるの?」

姫華は信じられないという顔で八雲を見つめた。

八「姫華ちゃんと桃華ちゃんが俺みたいなヤクザを父と呼んでくれるのならな」

姫「八雲、さん…」

八雲は信じられる。多分、彼なら、多少辛くても私たちを見捨てないだろう。

だけど…