「あ~ そっかー♪
俺今回は冬休み終わるまでは持つと思ってたんだけどな♪」
大地が椅子から立ち上がり、178センチある身長をかがめながら教室に貼ってあるカレンダーを見ながら言った。
「クリスマスに年越しにお正月。恋人のイベント満載じゃん?」
「…大地に言われなくたって分かってるし。
だいたいいつも思うんだけどあたしがフラれると何っでそんな嬉しそうなの!?
あたしだって今回こそはと思って付き合ったのに…
だいたい大地だって彼女高1からずっといないくせに!」
何だか悲しいやらむなしいやら泣けてきたあたしはもはや恒例のように大地に八つ当たり。
すると大地のあったかい手があたしの頭にぽんっと乗った。
「亜子はかわいいからな~
みんな好きになっちゃうんだよ♪
さっ、行きますか!」
大地はそう言ってあたしの自慢のロングヘアーをわしゃわしゃしたあと伸びをした。
「…かわいくないもん。」
「うん、亜子。今はかわいくないな。
だって鼻水たれてる。」