24日は家族でちょっといいところで食事をして、あっというまに25日。



「亜子朝っぱらからおしゃれしてデートかよ?」



スーツなんか着ちゃってあたしなんかよりもっともっとバッチリ決まってるお兄ちゃんが言ってきた。



「えっお兄ちゃんの方が…

てかあたしそんな気合い入ったように見える!?」


いつもは結ばないロングヘアーは編み込んでまとめてすっきりさせて、黒地に白のドット柄のワンピース、これにこげ茶色のショートブーツをはく予定。


いつもはパンツだったりゆるーい服しか着ないからかな…。



そんなことを考えているあたしをまじまじと見たお兄ちゃんは、



「例えるなら…彼氏のために頑張りました!って感じ。」



…例え下手。



「てか彼氏じゃなくて大地なんだけど」



と言うと、



「おっ!ついに大地への長年の片思いが実ったのか!」


なんて言ってきた。



「何言ってんの。大地は友達!好きとかじゃないよ」



と言い返すと、お兄ちゃんは口を思い切りあけて、



「…はっ???

俺はかなり前から亜子は大地のこと好きなんだなーって思ってたぞ???

つーか、誰がどう見ても亜子は大地が好きなんだなと思うと思うぞ???」



――あたしが大地を好き?