教室に戻ると、ほとんどの子が帰っていたけどユリと大地は待っていてくれた。
あたしが『ただいまー』と言う前にすごい勢いで聞いてきたのはユリ。
「亜子!あいつ何だって!?まさか復縁迫られちゃった!?」
大地はなんともおもしろくなさそうな顔をして「つまんねー」と言っている。
「いや~それがそのまさかだったよ。」
あたしがそう言うと2人はぎょっとした顔をする。
「でもあたしが好きだからっていうより、イベント事に1人はさみしーからって感じだったけど。」
「なにそれ!ほんっと最低な奴だね。で、オッケーしちゃったわけ?」
ユリが勢いよく言った。
「ううん、心の中では何このパターン!とか思ったんだけど、無意識に断ってた。
いつの間にかふっきれてたみたい。
それに大地と約束してるしさ!
大地といるほうが楽しいもん♪」
あたしがそう言うと大地はさっきまでのつまんなそーな顔から一転、いつものヘラっとした笑顔で
「おっ、嬉しいこと言ってくれんじゃん亜子ちゃーん♪」
なんて言っていた。
「てことで大地!25日どうする!?」
「ん~じゃ10時にお前んち迎え行く!」
「おっけー♪」