ガラガラッ
スッと、背筋を伸ばしながら教室に入ってくる。
先「はい、転校生挨拶ー」
?「…地倉夾。
よろしく」
地倉 夾(チクラ キョウ)
そう名乗った彼は、千鶴ちゃんの言うとおりイケメンだった。
興味は、ないけど…
少し薄めの茶色い髪、細身な体、薄い肌の色。
そして
きれいな茶色の瞳。
その茶色の瞳の透明さは、私のもう一つの秘密にかかわりのあるものに類似していた。
まあ、まさかね。
すると地倉君はクラスをじいーっと見渡した。目つきが少し悪いから、女子たちがちょっと驚いている。
そして私と目があった瞬間、目を見開いた。
夾「…ぁ…」
先「どうした?」
夾「……なんでも」
心なしか、チラリと見えたその横顔は
微笑みが浮かんでいた
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