「お前、ちっさいから
ちょっと風邪菌入っただけでも
簡単に蝕まれそうだしな。
大人しく出来ないから、なかなか
治らないだろーし?
早く治して学校来いよ、バーカ。」

「バカじゃないもん…」


「お前が来ないと、
講義サボれないし。
ノートとるのとか、だるいし。」



琉太は照れくさそうに続けた。


「でも、いつもの、
お礼…な?これ」



琉太がそう言って渡したのは
今日の講義のコピー。

「ポイントだけ要約しただけだからな!
分かんなくても文句言うなよ?!」


汚い字で、本当に少ししか書かれてないけど
私は嬉しかった。


「ありがとう…」


「うん。
じゃあ、俺帰るから!
あ、あれ!買って来たから
全部食えよ!」


琉太が指さしたのは、
琉太に手にぶら下がっていた
大きな袋、2つ。