ピンポーン


…インターホンの音で目が覚めた。
気付いたら昼を回ってた。

出るはずの講義の時間は
とっくに過ぎていた。



泣きすぎて痛くなった
重い頭を抱えながらふらつく足で
玄関に向かう。
小さなアパートの一室なのに
玄関が遠く感じた。


「はい。」


重い鉄の扉を
鍵を開けて開くと


「よぉ。」

そこには琉太が居た。


「あ…」

急に、パジャマのままにすっぴんの
おまけに泣き過ぎて腫れた目の自分を
思い出して恥ずかしくなった。



どうしよう…