大丈夫。
そう言ったのは私。
琉太の声で、
結果がどうなんて分かってる。
大丈夫。
『付き合う事になった』
「そっか。おめでとう。よかったね」
『ありがと!凛子のおかげだよ!
ほんとありがとな!』
私は自分で自分を追い詰めたんだ。
琉太と蛍子さんにチャンスを作って、
自分に大丈夫なんて確信はないくせに
自信なんてないくせに。
私、なにやってんだろ…
なんで……
「ううん、私は何もしてないし…
てか、眠いからそろそろいいかな?」
もっと声を聞いていたい。
いつもならそう思って、
余計なことまで話すのに
涙が堪えきれなかった。