『………じゃあ、あたしが大人しくなったらちょっとは希望ある?』


「無理だろ」


『無理ってどうして分かるのよ!』


「そっちの無理じゃなくて、あんたが大人しくなるなんて無理だろって事」


う、確かに………


しばらく考えた後、ガタッと立ち上がり、雅也の横に目線を合わせる様にしゃがんだ。


『あたしには大人しくなるなんて無理。
だからお願い、このままのあたしを好きになって』


彼を見つめながらそう言うと、彼は少し驚いた表情を見せた。