しゃくだが、ドキドキさせられてしまう自分が腹正しい。


てゆうか、言われなくても頑張ってんだよ!


少しニンマリした顔で体を翻して歩き出す雅也に、一瞬ベェッとしてやった。




「どこがいいわけ?」


『……えっ?』


結局、雅也に付いて行ったあたしは雅也の家で夕食を食べていた。


突然向かい合っていた彼からの言葉にバカみたいな顔で聞き返した。


「俺のどこがいいわけ?」


コップに入ったミネラルウォーターを飲みながら、雅也は上目遣いで聞いた。