「あっそ。
どうでもいいけど邪魔しないでくれな」


そう言って本を開いて黙った彼をむぅ、としながら見つめた。


形のいい横顔に見とれながら彼の読んでいる本をチラリと見て、ギョッとした。


『ちょちょちょ、ちょっと!
何これ、全部英語じゃない!』


「洋書だから英語なんだよ、本当うるさい」


『英語読めるの?』


「帰国子女」


うっひゃー、イケメンの上に天才!
嫌な奴~


「……もういい。
あんたうるさくて集中出来ないから帰る」