カシャンッ…


食器がぶつかる音で目が覚めた。


直接肌で感じるシーツの感触と身体のだるさに、昨夜の事を思い出す。


やば…あたし、意識飛ばしちゃってるじゃん。
う~ん…相当良かった。


落ちてたシャツを一枚着て、リビングにいる彼に近づく。


『おはよー。
コーヒー飲んでるの?』


少し濡れた髪の毛と白いTシャツに、ドキッとする。


「…それ俺のシャツ。」


『うん、借りた』


「………………………」


不満そうな顔に、わざと気づいてないふりをした。