「ごめぇん邪魔しちゃった?」
「いや・・・別に」

めっちゃ邪魔!かなり邪魔!
色んな意味でだけど。
別にあたしたちがラブラブだからとか
そういうのじゃない邪魔!


「ていうかいつの間にそんなに仲良くなったわけ??」
「いや・・・その・・」

「あぁ、俺たちちょー暑いだろ?」

何言ってんだこのマヌケ野郎!

「ちょっと!やめてよね、あんま仲良くないから」
「はぁ?なんだそれ。あぁ~分かった。夏未、真那は照れてんだぜ、きっと」
「そうね!絶対そう!」

ちょいちょいそこのお二人さん!
何ちゃっかりあたしの心理状況を
読み取ろうとしてるわけ?

まぁ・・・でも
優樹のこと、嫌いじゃ・・ない・・よ。




たぶんね。



「あ、そうだ真那、優樹」
「?」
「今度の日曜、遊園地にあたしが
連れてってあげるよ」
『・・・?!』

え?!
こういう場合どうする?!
優樹助けろ!!

「あぁ~いいねぇ!」
「じゃ決まりー♪」

おぉぉぉい!!
優樹!

「ねぇ、優樹」
「なんだ、どうした」
「さっきの約束はど・・・んグ・・」

あたしは優樹に
口を手で塞がれてしまった。

「・・フフフ、やっぱ仲いいじゃん!」
「まぁな!」

はぁ・・・。

「真那、優樹のこと、好き?」

・・なっ!
何それ!てかどう言えばいいの?!
何て言うの?!
優樹とかめっちゃ真剣な顔してるんだけど・・・。

そういえば、
付き合いだしてそんなこと
考えたことなかったなぁ・・・。

なにしろ急だったからね、ここ最近。

あたし・・・
優樹のこと・・・

・・・・好きなのかな。




「・・・好き」