「真那!おはよう」
「夏未!おはよう」

いつもの日常生活がやってきた。

あたし、西川真那。
つい最近、2年生に進級したばっかり。
黒川夏未はあたしの親友。
同じ吹奏楽部で同じ楽器だから
すごく仲が良い。

今日は晴れた月曜日。
いつものように体育の時間がきた。

「今日もサッカーだね」
「ほんと、メンドイなぁ」
「あのさぁ、真那」
「ん?」
「好きな人とか、いないの?」
「・・・?!急にどうしたの?」
「いや・・別に・・・。」
「あぁー分かった。夏未、できたね?」
「・・・///」
「誰?誰なの??」
「同じクラスの、立川侠太」
「えー意外!夏未侠太が好きなんだ!」
「だってカッコイイんだもん」
「へぇ~いいなぁ、ってかマジで
カレシ欲しいんだけど・・・。」
「わかるー」

他愛のない会話も捨てたもんじゃない。
さすがはガールズトーク!
恋バナが耐えないなぁ・・・って、
あたしも一応女だし・・・?

ま、好きな人とか
まず恋愛とかから遠いしね。あたしって。


気づけば放課後。

「夏未ー部活いこうよ」
「待った!待った待った!」
「ど、どうしたの?」
「真那!キタよ!ついにキタ!」
「何が?」
「・・・あははは!!」

夏未は意味の分からない笑い方をしながら
あたしに小さく折りたたんだルーズリーフを
差し出した。

・・・なんだろ。
開けていいのかい?夏未さんよ。

「真那、それ、今開けたらヤバイから」
「なんで?」
「・・・クッ・・」

必死で笑いをこらえる夏未が
今のあたしには本当に理解できなかった。


「ただいまー」
「おかえりなさい」

とうとう開けれない謎の紙切れを
そのまま家までもって帰ってきてしまった。
部活の時も夏未に開けるなって
超言われたし・・・。

気になるからさっさと開けよう。

中身は・・・・


・・・・・・・・告白だった。