「またな!」

そう言って拓海は自分の教室に入っていった。


「遠くね?」

拓海が教室に入ると優輝がE組があるらしき場所を見ながら言う。

「…ぅん。」

蒼空はため息をつきながら言う。

「走る?」

蒼空は蒼空に続いてため息をついた優輝に向かって悪巧みをした顔で言う。

「いいね!やろうぜ!」

優輝は急にやる気になった。

「競争ね。じゃぁ、スタート!」

スタートの合図がいきなり過ぎて
「えっ!ちょ!」と言いながらも
蒼空に少し遅れて走り出した。