「……?」

拓海は、「なんで?」という顔をした。

「…ぃや…なんでもない。」

優輝は間が悪そうな顔をして言ったから
拓海は聞き返そうとしたのをやめた。

その頃、蒼空は、二人の会話に入れなくて
二人の近くでひっそりと座っていた。

その理由は
優輝が自分と同じクラスを拒む理由。
優輝と自分の間に出来た小さな壁の正体が何となくわかっているからだった。

三人の間に少しの間沈黙が流れた。

「ねぇ、みんな教室行ってるみたいだよ。」

その沈黙を止めたのは蒼空だった。

「あ!ほんとだ。」
「だな。行くか」

二人も気づき、教室に行くことにした。
クラスの違う拓海は途中までだけど…。