教室に入ると嶺が蒼空の方へ駆けてきた。

「蒼空ー♪」
「ん?どうかした?」

ぁ、いつも通りに話せてる!

「一緒に帰ろうぜ!」

親指をたてて決めポーズをしている嶺。

「プッいいけど部活は?あるんでしょ?」

蒼空がそう問いかけるとしたの方から声がした。

「そうだぞ!嶺も部活あるから帰れないぞ!」

足元にしゃがみこんだ優輝がいた。

それに対して、嶺は「ばーか」と口パクで言って笑った。

「大丈夫。俺、今日用事あるから!ついでにってことで!」

なぜか自慢気に嶺は言った。

「わかった!じゃあ一緒に帰ろっ♪」
「チェ…。」
優輝がなんかしょげていた。

「優輝はいつも一緒に学校来てるじゃん!」
「そうだな!」

優輝は元気を取り戻した。


こうして
嶺と帰ることが決まった。