新しい制服。
新しい校舎。

今、私は中学生になったんだ。
小学校では
基本ズボンだったから
慣れてないスカートはスースーして気持ち悪いけど
頑張って行こう!

そう決めて「いってきま~す!」と
玄関を蒼空は出た。


私は
今まで短く切っていた髪を
卒業してからずっと伸ばしていた。

その1つに結んだ髪を揺らしながら
蒼空は、自転車をこいでいた。

「おーい!蒼空ー」

後ろから誰かが呼んでる。
蒼空は後ろを振り返った。

「おっす!」

そう言って隣にきた誰かが
蒼空が被っていたヘルメットを叩いた。

「何すんだよ!拓海!」

そう言って後ろからきた誰か―拓海に反論する。

「ハハッ。おはよ」
「…おはよ。」

何気なく拓海が「おはよ」と言うから少ししょげながら言う。

二人で
中学の事について語りながら
自転車に乗っていたら
いつの間にか
今日から二人が通う中学校へ着いた。

二人は
指定された自転車置き場に自転車を停めると
蒼空が
なんだか人だかりが出来ているところを見つけた。

「ねぇ、拓海。あれなんだろ?」

蒼空は、拓海に聞く。

「ぁあ、あれね。クラスが貼り出されてるらしいよ。行く?」
「ぅんっ!」

そう言って二人は
人だかりが出来ている掲示板の方へ行く。