あれから
運動会は順調に進んでいった。


捻った足は
結構、腫れていた。

けど
次にそんなに走る競技はなかったから
欠場はしなかった。

しかも
委員会の準備に終われていたから

あっという間に閉会式になった。


「結果発表―…」

今まで静まり返っていた空気がいきなりざわめき出した。


私もそのざわめきの中の一人だった。
そして
優輝も…。


優輝は
「やべぇ、緊張する。」
とか、独り言言ってて
周りのみんなにクスクス笑われてた。

「静かに!」

校長先生がざわめきを静める。

そして
「コホンッ」と咳払いをしてから
「3年総合3位―…」
と、結果を話し出した。


蒼空たちの学校では
学年ごとの1~3位
色別での1~3位
が表彰される。


「1年総合3位―…」
と、ついに1年の順位が発表されだした。

どうだろ?
入ったかな…?

「E組!」ってたった一言言うだけなのに
校長先生はそれを言ってはくれなかった。


「1位―…」

もう1位の発表だ。

「1位は―…」

校長先生が焦らしまくってきた。

もぅ…
早く言ってよ。

そう思ってたら

「早くいえよ…。」

と、斜め後ろから声が聞こえる。


やっぱ
優輝もそう思ってたのか。