「郁。これどうしたの?」

郁は
照れ臭そうにミサンガを見つめて

「僕が作った。」

と、言った。

「え!すごいね!!」
「ありがと♪ちゃんと着けてね?」
「うん。でも、なんで?」

蒼空は、ずっと気になってたことを郁に聞いた。

「それはねー蒼空が運動会で活躍出来るように♪」

と、笑いながら
郁は、ミサンガを蒼空の右手首に結んだ。


「よかった♪ピッタリだ!」

嬉しそうに笑う郁がなぜか一瞬、自分なんかよりも大人の男の人に見えた。